マルチツール/Multi-Tools
2011年11月25日 翻訳
Multi-Tools原文↓
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/li/170
先週末私(Steve Sadin)は世界選手権でカバレッジを書いて過ごしていた、そこでは様々な人がイニストラードのリミテッドにおいてカードの多様な使い方を見出していた事に心を打たれた。アグレッシブなデッキと山札を削るコントロールデッキ両方共にどちらにも重要な鍵とカードは沢山あったんだ。
今週末見た中で私が印象を受けたそんな多目的なカードを知りたいかい?
なら続きを読み進めると良いよ!↓
・《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》
初見では、《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》は期待はずれに見える…しかも十分その理由が説明出来ちゃうぐらいに。
『なにも影響を及ぼさない状況』で、《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》は唱えない方が良い呪文だ。だがカードは『なにも影響を及ぼさない状況』で存在が許されないものだ。しかしイニストラードの墓地に依存するカード達のお陰で《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》は様々なデッキに素晴らしい働きができるカードとして組みこまれる。
・《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》の通常運用
もし貴方のデッキに大量の《縫い合わせのドレイク/Stitched Drake(ISD)》や、《その場しのぎのやっかいもの/Makeshift Mauler(ISD)》が入っているのであれば、結構な確率でかみ合わない引きに見舞われる事があるはずだ。だがシリンダーに一度火がついたら、圧倒的な制圧力を得る為、対戦相手の低コストクリーチャーでは止める術を持たないだろう。
幸運にも、環境には《甲冑のスカーブ/Armored Skaab(ISD)》や、《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》、《礼儀正しい識者/Civilized Scholar(ISD)》、そして《根囲い/Mulch(STH)》のような墓地のクリーチャーを除外する為の手助けをしてくれるカードが存在する。だがこれらの選択肢でいつも十分だとは限らない。
そんな時は《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》の出番だ。
1~2ターン目を、《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》の、表裏を唱えるのに費やして、3~4ターン目に《縫い合わせのドレイク/Stitched Drake(ISD)》と《その場しのぎのやっかいもの/Makeshift Mauler(ISD)》を唱えれば、《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》で『浪費』してしまったカードは一見無駄に見えるが、同ターンの相手のクリーチャーより盤面にでかい生物が並ぶ事は明白だ。そして《熟慮/Think Twice(TSP)》や《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》のようなフラッシュバックカードを落とす事に成功すれば、ただ単に墓地を肥やす以上に有意義なターンを費やしたと言えるだろう。
もし貴方が自身の山札を削る事に専念するタイプのデッキ(《燃え立つ復讐/Burning Vengeance(ISD)》や膨大な《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》)で勝つのであれば、《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》はプランでしばしば必要なパーツとなるだろう。大量にフラッシュバック付きのカードを墓地に落とせば《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》は擬似ドローカードとして機能する、落としたカードで多大な効果を得る事ができるからね。一番言いたいのは、《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》自身が軽いフラッシュバックカードである事で《燃え立つ復讐/Burning Vengeance(ISD)》の弾となり、《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》の効果を増大させる為に墓地にクリーチャーを落とす手段となる事だ。
・《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》で勝ちに行く場合
イニストラードのリミテッドで山札を削る事に専念したデッキを作り上げるのは難しい、だが正しいパーツが取れていた場合、信じられない効果を発揮するデッキができるだろう。
貴方が注意しなければいけないのは《グール呼びの鈴/Ghoulcaller’s Bell(ISD)》、《血まみれの書の呪い/Curse of the Bloody Tome(ISD)》、そして《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》をありったけの防御的なカードを手札に構え盤面を補填しながら使わなければいけない事だ。《グール呼びの鈴/Ghoulcaller’s Bell(ISD)》はとてもいい働きをしてくれる、相手の山札を削るだけじゃなく、自分の墓地に大量のフラッシュバックカードを貯めてくれるんだ(勿論《縫い合わせのドレイク/Stitched Drake(ISD)》の為のクリーチャーもね)。
貴方が山札を削るデッキをプレイしている場合、何ターンで対戦相手を倒せるか正確に数えた方が良い。ゲームが終盤に差し掛かった時、恒久的に山札を削るカードが《血まみれの書の呪い/Curse of the Bloody Tome(ISD)》しかなかった場合、その時は《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》が残りのターン数で重要な価値が出てくる、そして《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》で手札に持ってきた方がいいのかもしくは《礼儀正しい識者/Civilized Scholar(ISD)》で捨てて良いのか等選択する適切な判断材料にもなる。
・《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》
《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》は中速デッキで簡単に居場所を見つけるだろう。貴方が必要な時に防御を固め、また相手の攻め手が切れたのなら強力なアタッカーになってくれる。だが果たして《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》は(中速より早い)アグロデッキと(中速より遅い)コントロールデッキの戦略に上記の利点が馴染むのだろうか?
・攻撃的なクリーチャーとして見た《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》
私が関心を持ったのは多くのプレイヤーがアグロデッキのサイドボードに《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》を落としていた事だ。上手い人の視点から見れば、これは理にかなった行動だ。詰まる所、誰がアグロデッキで相手がスペルが尽きた所でようやく変身できる1/5の《防衛》持ちをデッキに入れたがるか?って事なんだ。
まあ実際、どうであれ、《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》は確かな脅威である事は間違いない。
たしかに、一般的には3ターン目に他の選択肢が有れば《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》を唱えたくないはずだ-だがもしそれが手札に残された唯一のクリーチャーだった場合、とても簡単に変身する事が可能だろう-例え相手の手を借りなくてもだ。
また貴方のデッキにインスタントタイミングの除去が沢山入っているのであれば、《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》はアグロデッキにも簡単にその居場所を見つけられるだろう、盤面を制圧しながら《変身》する為の『なにもしないターン』を設ける事が出来るからね。
・コントロールデッキの《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》で勝ちに行く場合
アグロデッキで対戦相手のターン中に除去を唱える事で《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》を変身させている間に、貴方はコントロールデッキだとインスタント呪文の種類に幅がある事に気づくだろう。数あるインスタントの中でも《捨て身の狂乱/Desperate Ravings(ISD)》からの《硫黄の流弾/Brimstone Volley(ISD)》からの《霧の中の喪失/Lost in the Mist(ISD)》と繋げられれば貴方は自分のターンに何も唱えず安心してターンを返す事ができる。こんな風に動けば《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》(勿論デッキに入ってるどの《狼男》でも一緒だが)が早期に無理なく変身できる。
例え貴方が『コントロールデッキ』をプレイしてたとしても、《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》でアグロに攻める好機を見逃さない事だ。もし幾つかの除去と《静かな旅立ち/Silent Departure(ISD)》を持ってるのであれば、5/5の《狼男》で勝利をもぎ取るのはそう時間のかかる事じゃない。
・《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》
もし貴方が消耗していくようなデッキをプレイしていて最後の最後で対戦相手に対処できない脅威を1枚出して勝ちに行く、そんなデッキの場合は《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》の出番じゃない。だが他には《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》を鍵として役割を果たすような宿主となるデッキが沢山ある-1.最後の一撃を加える後押しとして、又は2.他の方法で勝つ為に時間を買う事ができる(いずれかの効果を期待して使う)。
・アグロなデッキにおける《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》
白いアグロデッキだと、《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》はいかなる逼迫したダメージレースでも勝ちに行けるカードだ。序盤にダメージレースをリードできたら、対戦相手がゲームに逆転するとっかかりすら許さずに貴方は《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》をアドバンテージ付きのバックアップの元で唱える機会を得るだろう。残念な事に、例え序盤で負けていたとしても、貴方に十分な脅威となるサイズのクリーチャーが居た場合《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》を唱える事で逆転できる可能性が残されている。
Q.《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》は常にピックの早い段階で取るべきカードなのだろうか?
A.残念ながら常にじゃないね。
だがもし貴方のデッキがゲームを決める最後の一押しが欲しいのであれば、3パック目の初手で《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》を喜んでピックする可能性も有るだろう。
・自身の山札を削るデッキにおける《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》
自身の山札を削る事で勝利に繋げるデッキを構築した場合、《燃え立つ復讐/Burning Vengeance(ISD)》で、大量の《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》で、もしくは《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac(ISD)》なんかで勝つデッキでも《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》は勝つまでの時間を稼ぐ事ができる。
ただ単に複数のクリーチャーをタップするだけのカードは(勿論2回唱えられるとしても)大抵の場合こういうタイプのデッキに入れるだけの価値は無い、だが一つの事実として墓地にカードを簡単に落とすカードが多数存在している為、例えば《甲冑のスカーブ/Armored Skaab(ISD)》、《グール呼びの詠唱/Ghoulcaller’s Chant(ISD)》、もしくは《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》なんかがあるお陰で《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》をパズルデッキの一部として組みこむ事が出来る。
・《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》
《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》は白緑アグロデッキが長期戦を見越すならデッキに入れるべきカードだ。
もし運が良く遅い順目で《森林の墓地/Woodland Cemetery(ISD)》を手に入れたとしたら、実質タダで黒を散らす事が可能になる。もしくは既に何枚かの《沼/Swamp(ISD)》をプレイしていて、初手で取った《血統の切断/Sever the Bloodline(ISD)》をサポートする為に《旅行者の護符/Traveler’s Amulet(ISD)》を入れてる場合なんかでも当て嵌まる(ドラフトした結果全然違う色になったとしてもだ)。
もし黒マナと緑マナが供給できるのであれば、表と裏両方使えるようになるので《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》は魅力的なカードとなるでしょう…例え片面しか使えなかったとしても、細心の注意を払って構築された『自分の山札を削るデッキ』における《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》は劣らず良い働きをするでしょう。
もし貴方が《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》やその眷族で墓地を満たせれば、《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》は勝利に繋がるカードになる、自身に相手を噛み殺すだけの蜘蛛の大群を与えてくれるでしょう。
《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》は他の勝ち手段より優れている点が一つある:《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》を引かなくても良い点だ。貴方のデッキに《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》が入っていれば、引いても良いし自身の山札を削って墓地に落としても良い。どちらにしても相手にエンチャントした《血まみれの書の呪い/Curse of the Bloody Tome(ISD)》が削り殺すまでの間巨大な蜘蛛の軍隊を招集して盤面を固める事が出来る。
・《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》
私は今日のコラムをプレイヤーがあまり使わない方法があるカードの使い方について注意を引いて終わろうと思う、《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》が完璧に機能するデッキに入れていたとしても《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》を上手く活用していない場合だ。
私は沢山のプレイヤーが負けるのを見て来た、その敗因は自身のクリーチャーをパンプする為に《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》を使わなかった事だ。
確かに自身のクリーチャー+2/+2するより除去呪文として活用した方が強い、だが重要なのは盤面を注視して自身のクリーチャーを強化する正しいタイミングを見計らう事だ。
貴方が先攻で2ターン目に《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》を《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》へ付ける選択肢が有った場合、それは多分付けるべきだ(少なくとも2ターン目に出せるアグロな2マナ域のクリーチャーが居なければだが)。3/3になれば6~9点を叩き出せるし《ウルヴェンワルドの神秘家/Ulvenwald Mystics(ISD)》との相打ちか《硫黄の流弾/Brimstone Volley(ISD)》との交換を迫る事が出来る、これは単なる《平和な心/Pacifism(ONS)》として運用しているより《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》に付けた《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》がずっと価値がある事を示すものだ。
もし貴方のデッキが《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》や《静かな旅立ち/Silent Departure(ISD)》等のダメージレースに勝ちボードアドバンテージを取れるカードにアクセスする手段を持ち合わせているのなら、自身のクリーチャーに《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》を付ける事は価値が増すプレイングになるだろう。
なにはともあれ、手札に《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》を抱えておきたい理由というのは相手のでかい脅威に対してだろう。だが自分のクリーチャーに《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》を付ければ相手の脅威がなんであろうと出て来る前にゲームに勝つ事も出来るんだ…
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/li/170
先週末私(Steve Sadin)は世界選手権でカバレッジを書いて過ごしていた、そこでは様々な人がイニストラードのリミテッドにおいてカードの多様な使い方を見出していた事に心を打たれた。アグレッシブなデッキと山札を削るコントロールデッキ両方共にどちらにも重要な鍵とカードは沢山あったんだ。
今週末見た中で私が印象を受けたそんな多目的なカードを知りたいかい?
なら続きを読み進めると良いよ!↓
・《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》
初見では、《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》は期待はずれに見える…しかも十分その理由が説明出来ちゃうぐらいに。
『なにも影響を及ぼさない状況』で、《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》は唱えない方が良い呪文だ。だがカードは『なにも影響を及ぼさない状況』で存在が許されないものだ。しかしイニストラードの墓地に依存するカード達のお陰で《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》は様々なデッキに素晴らしい働きができるカードとして組みこまれる。
・《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》の通常運用
もし貴方のデッキに大量の《縫い合わせのドレイク/Stitched Drake(ISD)》や、《その場しのぎのやっかいもの/Makeshift Mauler(ISD)》が入っているのであれば、結構な確率でかみ合わない引きに見舞われる事があるはずだ。だがシリンダーに一度火がついたら、圧倒的な制圧力を得る為、対戦相手の低コストクリーチャーでは止める術を持たないだろう。
幸運にも、環境には《甲冑のスカーブ/Armored Skaab(ISD)》や、《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》、《礼儀正しい識者/Civilized Scholar(ISD)》、そして《根囲い/Mulch(STH)》のような墓地のクリーチャーを除外する為の手助けをしてくれるカードが存在する。だがこれらの選択肢でいつも十分だとは限らない。
そんな時は《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》の出番だ。
1~2ターン目を、《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》の、表裏を唱えるのに費やして、3~4ターン目に《縫い合わせのドレイク/Stitched Drake(ISD)》と《その場しのぎのやっかいもの/Makeshift Mauler(ISD)》を唱えれば、《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》で『浪費』してしまったカードは一見無駄に見えるが、同ターンの相手のクリーチャーより盤面にでかい生物が並ぶ事は明白だ。そして《熟慮/Think Twice(TSP)》や《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》のようなフラッシュバックカードを落とす事に成功すれば、ただ単に墓地を肥やす以上に有意義なターンを費やしたと言えるだろう。
もし貴方が自身の山札を削る事に専念するタイプのデッキ(《燃え立つ復讐/Burning Vengeance(ISD)》や膨大な《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》)で勝つのであれば、《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》はプランでしばしば必要なパーツとなるだろう。大量にフラッシュバック付きのカードを墓地に落とせば《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》は擬似ドローカードとして機能する、落としたカードで多大な効果を得る事ができるからね。一番言いたいのは、《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》自身が軽いフラッシュバックカードである事で《燃え立つ復讐/Burning Vengeance(ISD)》の弾となり、《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》の効果を増大させる為に墓地にクリーチャーを落とす手段となる事だ。
・《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》で勝ちに行く場合
イニストラードのリミテッドで山札を削る事に専念したデッキを作り上げるのは難しい、だが正しいパーツが取れていた場合、信じられない効果を発揮するデッキができるだろう。
貴方が注意しなければいけないのは《グール呼びの鈴/Ghoulcaller’s Bell(ISD)》、《血まみれの書の呪い/Curse of the Bloody Tome(ISD)》、そして《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》をありったけの防御的なカードを手札に構え盤面を補填しながら使わなければいけない事だ。《グール呼びの鈴/Ghoulcaller’s Bell(ISD)》はとてもいい働きをしてくれる、相手の山札を削るだけじゃなく、自分の墓地に大量のフラッシュバックカードを貯めてくれるんだ(勿論《縫い合わせのドレイク/Stitched Drake(ISD)》の為のクリーチャーもね)。
貴方が山札を削るデッキをプレイしている場合、何ターンで対戦相手を倒せるか正確に数えた方が良い。ゲームが終盤に差し掛かった時、恒久的に山札を削るカードが《血まみれの書の呪い/Curse of the Bloody Tome(ISD)》しかなかった場合、その時は《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》が残りのターン数で重要な価値が出てくる、そして《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》で手札に持ってきた方がいいのかもしくは《礼儀正しい識者/Civilized Scholar(ISD)》で捨てて良いのか等選択する適切な判断材料にもなる。
・《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》
《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》は中速デッキで簡単に居場所を見つけるだろう。貴方が必要な時に防御を固め、また相手の攻め手が切れたのなら強力なアタッカーになってくれる。だが果たして《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》は(中速より早い)アグロデッキと(中速より遅い)コントロールデッキの戦略に上記の利点が馴染むのだろうか?
・攻撃的なクリーチャーとして見た《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》
私が関心を持ったのは多くのプレイヤーがアグロデッキのサイドボードに《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》を落としていた事だ。上手い人の視点から見れば、これは理にかなった行動だ。詰まる所、誰がアグロデッキで相手がスペルが尽きた所でようやく変身できる1/5の《防衛》持ちをデッキに入れたがるか?って事なんだ。
まあ実際、どうであれ、《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》は確かな脅威である事は間違いない。
たしかに、一般的には3ターン目に他の選択肢が有れば《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》を唱えたくないはずだ-だがもしそれが手札に残された唯一のクリーチャーだった場合、とても簡単に変身する事が可能だろう-例え相手の手を借りなくてもだ。
また貴方のデッキにインスタントタイミングの除去が沢山入っているのであれば、《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》はアグロデッキにも簡単にその居場所を見つけられるだろう、盤面を制圧しながら《変身》する為の『なにもしないターン』を設ける事が出来るからね。
・コントロールデッキの《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》で勝ちに行く場合
アグロデッキで対戦相手のターン中に除去を唱える事で《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》を変身させている間に、貴方はコントロールデッキだとインスタント呪文の種類に幅がある事に気づくだろう。数あるインスタントの中でも《捨て身の狂乱/Desperate Ravings(ISD)》からの《硫黄の流弾/Brimstone Volley(ISD)》からの《霧の中の喪失/Lost in the Mist(ISD)》と繋げられれば貴方は自分のターンに何も唱えず安心してターンを返す事ができる。こんな風に動けば《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》(勿論デッキに入ってるどの《狼男》でも一緒だが)が早期に無理なく変身できる。
例え貴方が『コントロールデッキ』をプレイしてたとしても、《ハンウィアーの砦守り/Hanweir Watchkeep(ISD)》でアグロに攻める好機を見逃さない事だ。もし幾つかの除去と《静かな旅立ち/Silent Departure(ISD)》を持ってるのであれば、5/5の《狼男》で勝利をもぎ取るのはそう時間のかかる事じゃない。
・《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》
もし貴方が消耗していくようなデッキをプレイしていて最後の最後で対戦相手に対処できない脅威を1枚出して勝ちに行く、そんなデッキの場合は《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》の出番じゃない。だが他には《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》を鍵として役割を果たすような宿主となるデッキが沢山ある-1.最後の一撃を加える後押しとして、又は2.他の方法で勝つ為に時間を買う事ができる(いずれかの効果を期待して使う)。
・アグロなデッキにおける《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》
白いアグロデッキだと、《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》はいかなる逼迫したダメージレースでも勝ちに行けるカードだ。序盤にダメージレースをリードできたら、対戦相手がゲームに逆転するとっかかりすら許さずに貴方は《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》をアドバンテージ付きのバックアップの元で唱える機会を得るだろう。残念な事に、例え序盤で負けていたとしても、貴方に十分な脅威となるサイズのクリーチャーが居た場合《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》を唱える事で逆転できる可能性が残されている。
Q.《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》は常にピックの早い段階で取るべきカードなのだろうか?
A.残念ながら常にじゃないね。
だがもし貴方のデッキがゲームを決める最後の一押しが欲しいのであれば、3パック目の初手で《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》を喜んでピックする可能性も有るだろう。
・自身の山札を削るデッキにおける《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》
自身の山札を削る事で勝利に繋げるデッキを構築した場合、《燃え立つ復讐/Burning Vengeance(ISD)》で、大量の《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》で、もしくは《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac(ISD)》なんかで勝つデッキでも《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》は勝つまでの時間を稼ぐ事ができる。
ただ単に複数のクリーチャーをタップするだけのカードは(勿論2回唱えられるとしても)大抵の場合こういうタイプのデッキに入れるだけの価値は無い、だが一つの事実として墓地にカードを簡単に落とすカードが多数存在している為、例えば《甲冑のスカーブ/Armored Skaab(ISD)》、《グール呼びの詠唱/Ghoulcaller’s Chant(ISD)》、もしくは《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》なんかがあるお陰で《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》をパズルデッキの一部として組みこむ事が出来る。
・《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》
《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》は白緑アグロデッキが長期戦を見越すならデッキに入れるべきカードだ。
もし運が良く遅い順目で《森林の墓地/Woodland Cemetery(ISD)》を手に入れたとしたら、実質タダで黒を散らす事が可能になる。もしくは既に何枚かの《沼/Swamp(ISD)》をプレイしていて、初手で取った《血統の切断/Sever the Bloodline(ISD)》をサポートする為に《旅行者の護符/Traveler’s Amulet(ISD)》を入れてる場合なんかでも当て嵌まる(ドラフトした結果全然違う色になったとしてもだ)。
もし黒マナと緑マナが供給できるのであれば、表と裏両方使えるようになるので《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》は魅力的なカードとなるでしょう…例え片面しか使えなかったとしても、細心の注意を払って構築された『自分の山札を削るデッキ』における《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》は劣らず良い働きをするでしょう。
もし貴方が《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》やその眷族で墓地を満たせれば、《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》は勝利に繋がるカードになる、自身に相手を噛み殺すだけの蜘蛛の大群を与えてくれるでしょう。
《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》は他の勝ち手段より優れている点が一つある:《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》を引かなくても良い点だ。貴方のデッキに《蜘蛛の発生/Spider Spawning(ISD)》が入っていれば、引いても良いし自身の山札を削って墓地に落としても良い。どちらにしても相手にエンチャントした《血まみれの書の呪い/Curse of the Bloody Tome(ISD)》が削り殺すまでの間巨大な蜘蛛の軍隊を招集して盤面を固める事が出来る。
・《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》
私は今日のコラムをプレイヤーがあまり使わない方法があるカードの使い方について注意を引いて終わろうと思う、《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》が完璧に機能するデッキに入れていたとしても《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》を上手く活用していない場合だ。
私は沢山のプレイヤーが負けるのを見て来た、その敗因は自身のクリーチャーをパンプする為に《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》を使わなかった事だ。
確かに自身のクリーチャー+2/+2するより除去呪文として活用した方が強い、だが重要なのは盤面を注視して自身のクリーチャーを強化する正しいタイミングを見計らう事だ。
貴方が先攻で2ターン目に《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》を《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》へ付ける選択肢が有った場合、それは多分付けるべきだ(少なくとも2ターン目に出せるアグロな2マナ域のクリーチャーが居なければだが)。3/3になれば6~9点を叩き出せるし《ウルヴェンワルドの神秘家/Ulvenwald Mystics(ISD)》との相打ちか《硫黄の流弾/Brimstone Volley(ISD)》との交換を迫る事が出来る、これは単なる《平和な心/Pacifism(ONS)》として運用しているより《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》に付けた《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》がずっと価値がある事を示すものだ。
もし貴方のデッキが《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》や《静かな旅立ち/Silent Departure(ISD)》等のダメージレースに勝ちボードアドバンテージを取れるカードにアクセスする手段を持ち合わせているのなら、自身のクリーチャーに《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》を付ける事は価値が増すプレイングになるだろう。
なにはともあれ、手札に《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》を抱えておきたい理由というのは相手のでかい脅威に対してだろう。だが自分のクリーチャーに《信仰の縛め/Bonds of Faith(ISD)》を付ければ相手の脅威がなんであろうと出て来る前にゲームに勝つ事も出来るんだ…
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