The Colors of your Nightmares原文↓
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/161

前口上は後で追記します。

・白青/WHITE-BLUE
イニストラードの種族:スピリットは主に白と青に居る。貴方が驚くであろう内容で覚えなければいけないのは大半のヤツは《飛行》を持っている事だ、そしてリミテッドにおいて白と青の《飛行》持ちが沢山詰まったデッキは青白の代名詞だ。私達は全ての種族で貴方達が知っているものとは違うたぐいのイメージに変えようとは思っていない。だからこの色の組み合わせはあまり弄らなかったんだ。

《礼拝堂の霊/Chapel Geist(ISD)》&《月鷺/Moon Heron(ISD)》


・青黒/BLUE-BLACK
種族:ゾンビはものすごく頑張って手を加えた。主題に関して話すと、ゾンビというものは2種類に別けられる:一つは大きな群れをなし、ゆっくり歩き、貴方を1時間半程の映画の中で圧倒するだろうタイプ。もう一つは巨大で、身の毛がよだつような、マッドサイエンティストによって意図的に死体の肉から構築されるタイプだ。我々は両方のタイプを提供したいと思い、また相互に上手く働くようにした。

前者として、我々は《息せぬ群れ/Unbreathing Horde(ISD)》や《グール起こし/Ghoulraiser(ISD)》のようなカードを作りゾンビによる進攻を避けられない感覚を印象付けた。

後者として、我々は《スカーブの殲滅者/Skaab Ruinator(ISD)》や《縫い合わせのドレイク/Stitched Drake(ISD)》のようなカードを作り、人工的に肉体が精製されたものを表現した。

両方のカード群は貴方の墓地に多くのカードが有る程機能する、だから、その為《甲冑のスカーブ/Armored Skaab(ISD)》や《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》のようなカードを作った。

イニストラードのゾンビデッキは通常のゾンビ部族デッキより多く墓地に依存している、その為自身の山札を削るカードを高く見た方が良い。


・黒赤/BLACK-RED
吸血鬼はイニストラードでもっとも骨の折れる種族だった。歴史上、リミテッドで赤黒というとコントロール色(のイメージ)が強かった、対戦相手が唱えるクリーチャーを全て除去呪文で巻き添えにしてぶっ殺していく感じだ。
だがデザインファイルの中にはアグレッシブなデッキで良い味を出す吸血鬼達が沢山有った、その為、赤黒は従来のコントロールではなくアグレッシブな色で調整を進めて行く事にしたんだ。もしあなたが今週末赤黒吸血鬼でデッキを構築したのなら、《吸血鬼の侵入者/Vampire Interloper(ISD)》や《血に狂った新生子/Bloodcrazed Neonate(ISD)》を見る事になるだろう。

このカード達は強烈だが、活かすには十分な速度を持つアグレッシブなドラフトをするよう強いられる、また追従する除去の助けにより場に出た吸血鬼でプレッシャーをかけ続けなければいけない。でなければ、貴方はガス欠に陥るだろう。


・赤緑/RED-GREEN
私は先週の記事(http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/160)で狼男がどのように作用しイニストラード環境を通常のリミテッド環境より遅くさせたのか書いた。なにはともあれ、ゲームの進行が遅くなるという事は狼男達が変身するのに費やす時間が通常の環境より苦痛を伴わないという事ださもなくば、呪文を唱えない代わりに浮いたマナの使い道を見つけるた方が良いだろう。一番簡単な方法はインスタントを相手のターンに唱える事だ、そうすれば貴方の赤緑デッキは普通にプレイするより一つ上の強さを持つ事になる。それとは別に、私達は起動型能力を持つクリーチャーをセットに内包させる事で、インスタントを持っていなかったとしても空いたタイミングでマナの使い道を得られるようにした。

《ケッシグの狼/Kessig Wolf(ISD)》&《暗茂みの狼/Darkthicket Wolf(ISD)》

これらのカードは自身を狼男に変身させないが、モノホンの狼男達はこいつらを周りに侍らせておく事はきっと幸せだろう。


・緑白/GREEN-WHITE
映画や物語を元にイニストラードが描き出した、種族:人間は主に巨大な、怒れる群衆達だった。我々は緑白という色にそのテーマをなぞらせ、人間を中心にし、アグレッシブな群れのストラテジーに作った。これはマジックにおいて結構標準的なテーマで、だから、機能するよう行った工夫について私が語れる事は余りなく、デザイン自体は上手くはまった。

《無私の聖戦士/Selfless Cathar(ISD)》&《深夜の出没/Midnight Haunting(ISD)》


なにはともあれ、ここまでで色の組み合わせは半分だ。敵対色の組み合わせについてデザインはあまり降りて来ず単体のカードの創造に留まった、なのでErikのアイディアはカードで複数回テストプレイを行う事で、それぞれの組み合わせで新しく現れるストラテジーを観察し、そのストラテジーを改良して上手く機能させるようにした。

・白黒/WHITE-BLACK
白黒という色はもっとも(ストラテジーが)見つけやすい組み合わせだった。そこには既に十分な数のゾンビトークンを生みだすカードが作られていて、例えば《神聖を汚す者のうめき/Moan of the Unhallowed(ISD)》とか、あと同等に白にトークンを生成するカードが存在したからだ。Dave Humpherysがイニストラードリミテッドの初期に白と黒をかけ合わせたトークンを生みだすカード達を好んで用いて人を引き倒していた。我々はそのデッキを気に入り、またプロツアー京都でLSVが構築で使ったような白黒トークンというアーキタイプが好きだったので、アーキタイプをサポートするカードを作る事にした。我々は白のトークンを生成するカードをクリーチャーへと変えた《宿命の旅人/Doomed Traveler(ISD)》や《霊廟の護衛/Mausoleum Guard(ISD)》なんかがそうだ、そして《無形の美徳/Intangible Virtue(ISD)》なんてカードも作りアンコモンを使いデッキの構築ができるようにした。


・青赤/BLUE-RED
青赤両方はスペルが基本となっている色だ、だからこの色のコンビネーションにフラッシュバックのストラテジーを組みこむ事は極自然だと思ったんだ。《捨て身の狂乱/Desperate Ravings(ISD)》や《熟慮/Think Twice(ISD)》なんかはコンスタントに新しいカードを供給してくれる。墓地を有効活用する為の《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》、《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》や《甲冑のスカーブ/Armored Skaab(ISD)》はより大量のカードを真っ直ぐ墓地にダンプしてくれる。開発チームは《燃え立つ復讐/Burning Vengeance(ISD)》と《ルーンの反復/Runic Repetition(ISD)》をこのアーキの為に作った。もし貴方が捻った勝ち手段のストラテジーをドラフトするのが好みなら、青赤は要チェックだ。


・黒緑/BLACK-GREEN
我々開発チームのチャレンジの一つがリミテッドでの《陰鬱》の重大さだ。一度《陰鬱》が存在すると学んだら、我々は通常より少しばかり接触戦闘のシチュエーションに関して物おじするようになった。誰もがこの変化について喜んではいなかったし、《陰鬱》持ちカードを上手く機能させたかった。緑はもっとも《陰鬱》持ちクリーチャーが住んでいた場所だった。そして黒はお互いのクリーチャーを殺す手段を持っていた、相手のクリーチャーを殺す事と自分のクリーチャーを自殺させる事だ、そして黒緑はテーマが必要だった。そこから全てのピースは当て嵌まったんだ。

もし貴方が黒緑でデッキを完成させるのであれば、ストラテジーを機能させる為に必要でもっとも重要なカードは1マナでクリーチャーを殺すカードだ。《捕食/Prey Upon(ISD)》や《死の重み/Dead Weight(ISD)》は言うまでもなく最高で、しかも貴重な除去呪文でもある。それとは別に、《グリセルブランドの信奉者/Disciple of Griselbrand(ISD)》を貴方は後半に欲しくなるだろう。そしてこの《グリセルブランドの信奉者/Disciple of Griselbrand(ISD)》は《陰鬱》という目的の為には良く働くだろう。

私は対戦相手のクリーチャーを《死の重み/Dead Weight(ISD)》でぶっ殺した後に《ただれ皮の猪/Festerhide Boar(ISD)》唱えるというのを沢山行い楽しんだ、そして貴方は今週末黒緑という色に自分を見つけたのなら私がやった事と同じような挙動を取るだろう。


・赤白/RED-WHITE
この組み合わせが我々がもっとも取り組んだものだ、セットに収録されてるカードは私達にアイディアをまったくもたらさなかった。最終的に、我々が組み合わせたのが白の安いクリーチャーと赤の除去によって10個の色の組み合わせの中で一番攻撃的なストラテジーを作り上げた。この色の組み合わせのキーカードは《農民の結集/Rally the Peasants(ISD)》だ、そしてこのセットのリミテッドの中で私の一番のお気に入りのカードになった。

もし貴方が白をやっていて、このカードが遅く流れてきたら貴方は赤に移行するべきだ。赤白というのはドラフトする為に明確な指針の有る色の組み合わせではない、だから多くのプレイヤーは自然に目指すものではない。だがこのカードは赤白をやる価値がある程強力だ。


・緑青/GREEN-BLUE
最後は簡潔に終わろう。デザインチームは墓地にある沢山のカードを参照するカードを生みだした、《骨塚のワーム/Boneyard Wurm(ISD)》や《裂け木の恐怖/Splinterfright(ISD)》なんかがそうだ。この組み合わせは今まで繰り返し語って来た墓地にカードを落とすカードと相性が良いんだ、例えば《夢のよじれ/Dream Twist(ISD)》、《甲冑のスカーブ/Armored Skaab(ISD)》、または《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy(ISD)》なんかとだ。そしてまた一つ奇妙にも自分の山札を削るデッキを我々にもたらした、だが今回フィニッシュブローを決めるのはスペルではなく緑の巨大生物達だ。

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