《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M12)》その2
2011年8月6日なんか前回(http://burstontime.diarynote.jp/201108041206376992/)アサシンの事フルボッコに書いたせいか、多くのコメントを頂いてありがたい限りです。
内容がアサシンの弱い部分しか書いてないのでまるで弱いカードのように錯覚してしまうかもしれませんが当然強いカードです。《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage(M11)》と《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M10)》だったら自分は暗殺者取りますもん(その理由は後述します)。ただ今まで何度も基本セットで再録されていて、既にコイツの強さは周知の事実だと思っていたので今さら書いてもくどいかなと思い省略していました。
でも折角なのでアサシンの利点も書いていこうと思います。
アサシンが強い理由は
1.基本的なおさらい
・マナがかからず何度でも使用できる。
通常、除去というのはマナを食う。自分のパーマネントを展開しながら除去を構えようとするとなかなかうまくいかず、場合によってはどちらかを優先してマナを使う事になる。リミテッドはそもそも除去の枚数が限られているので盤面のクリーチャーで極力解決しようとする傾向にある為、展開を優先する事でどうしても隙が出来てしまう。
勿論除去というのは大体の場合が後出しOKという強みは持っているが、例えば確定除去ではなくダメージに頼ったタイプの除去(《ショック/Shock(M12)》、《ソリンの渇き/Sorin’s Thirst(M12)》や《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage(M12)》等)の場合除去の撃てないターンに与えるダメージ以上のサイズのクリーチャーが誕生してしまうとどうしようもない。具体的に言うとクリーチャー強化型エンチャント(オーラ含む)を除去が撃てないターンにつけられるとヤバい。
手札に《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage(M11)》があるのに展開を優先した関係でマナが無く、相手の《セラの天使/Serra Angel(M10)》に《霊魂のマントル/Spirit Mantle(M12)》がついてどうしようもなくなったとかあり得る展開だ。
毎回オーラをケアできれば良いが、かならず割り切って動かなければいけない盤面というのは出てくる。
そういったマナに対するジレンマを抱える必要が無いのがアサシンだ。(どっち道、アサシンでセラ天殺せないじゃん!とかちょっと例としては悪かったかなとは思うけど、憤慨⇔セラ天との関係を話してるのでそこは目をつぶってね!)一度アサシンを設置してしまえば能力でけん制しながら、その後の展開に惜しみなくマナをつぎ込む事が出来る。
・1枚で相手の攻撃を封じられる。
対戦相手も馬鹿じゃないのでアサシンが出てきたらまず自分のデッキが(盤面が)どれだけアサシンの影響を受けるかを考え、被害が甚大であればアサシンを取り除く事に尽力するだろう、勿論取り除く手段を持っていない場合はアタックをしてこなくなる。アサシンへの最大の対処法はクリーチャーを寝かせない事である。そうすれば除去を機能させる事ができない。クリーチャーを横に並べ一気に決められる時まで脚を貯める。そしてソレは暗殺者を使ってる側としては願っても無い展開である。リミテッドの主な勝ち手段がクリーチャーによる攻撃である以上早いビートダウンに強く、ゲームをスローダウンさせる事で自分のフィールドに引きずり込む事ができる、勿論後半は後半で能力がサイズを問わない関係ででかいクリーチャーもけん制できる。またこの行為はM12環境のテーマの1つである「狂喜」を完全否定する事になる。
「狂喜」を達成する為にはダメージが必要で、ダメージ源はやはりクリーチャーの戦闘によって供給される率が高い。勿論「狂喜」持ちは「狂喜」無しでもプレイ可能で最低限のマナレシオの働きはしてくれるだろうが、やはり「狂喜」有りきでピックやデッキ構築をするだろうからデッキの動きとしては「狂喜」無し状態だと従来の半分ぐらいしかパフォーマンスは発揮できないだろう。戦闘というのは狂喜デッキでは非常に大きなウェイトを占めておりそれを行わせないというのは強い。
・対象さえ選べればサイズ関係無く破壊する事ができる。
クリーチャーをタップするかしないかは原則コントローラーが自由意思で決める事でこちらが勝手にいじくる事は出来ない。その為クリーチャーを立たせてエンドされると除去として機能する事はできない。だがアサシンのパートナーとなるカードをピックしてやればその問題は解決される。
強制的にタップを強いるカード↓
《帝国の王冠/Crown of Empires(M12)》は「全てのデッキに入って全てのデッキに入らないカード」という位置なので強力な能力の割には拾いやすい一枚だろう。勿論色を選ばないので青や白をやっていないデッキでも《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M10)》のパートナーとして活躍してくれる。王冠の能力は決して軽いとは言えないがアサシンのテキストが
《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M12)》の欠点の一つが召喚酔いによる1ターンの遅さである。今まで殴ってた連中を除去しようと思っても次のターンからしか動けないので思うように行かない。除去としての奇襲性が無いのは多少諦めなければいけないが、いくつかのカードを併用すれば狙ったクリーチャーを暗殺する事が可能だ。
速攻性を持たせるカード↓
《流転の護符/Quicksilver Amulet(M12)》は前者3つとは少し毛色が違う。ただ相手のエンドに急に出てくる事ができるので、相手は《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M10)》が無い前提での動きをしている所に急に出すのでプランを崩壊させたり軸をずらす事が出来る。
即座に能力を使うんであれば赤と相性が良い事が分かる。赤黒除去コンとかに採用すれば良さそうだ。
以上から分かる通り、工夫次第では自分からアクティブにクリーチャーを除去する手段をいくらでも用意できるという事だ。そのカードに合ったデッキ構築を目指したら100%~120%の力を発揮できる。別にアサシンだけに限らず全てのカードに適したアーキタイプというものが存在していて、そのアーキタイプに明確な名前が存在しなくても(「狂喜」とか「金属術」とか「感染」とか)しっかりと把握しなくちゃいけないという事だ。
だらだら書いたけど、結局《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M10)》は原則自分が使う「狂喜」デッキのシステムとは相いれず(「狂喜」するのに居ても居なくても関係ない)、アンチ「狂喜」デッキにその居場所を見つける事になる。アサシンを取った段階で「狂喜」を筆頭とするビートデッキと対峙するデッキを目指して組む事になるので、環境に逆行していて「狂喜」のうま味を自ら放棄する事になる。
狂喜→攻めのデッキ
暗殺者→守りのデッキ
それでも俺は《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M10)》を取るよ。このカードは数少ない「黒をやる理由になるカード」の内の1枚だからね。いくら黒が弱いと言ってもアサシンは強いからね。
今まで(といってもまだ2回しかやってないけど)「狂喜」持ちをプレイせずに勝ててるから十分《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M10)》でも負けないアンチデッキは構築できると思うんだわ。
内容がアサシンの弱い部分しか書いてないのでまるで弱いカードのように錯覚してしまうかもしれませんが当然強いカードです。《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage(M11)》と《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M10)》だったら自分は暗殺者取りますもん(その理由は後述します)。ただ今まで何度も基本セットで再録されていて、既にコイツの強さは周知の事実だと思っていたので今さら書いてもくどいかなと思い省略していました。
でも折角なのでアサシンの利点も書いていこうと思います。
アサシンが強い理由は
・1枚で相手の攻撃を封じられる。以上の3点だ。
・対象さえ選べればサイズ関係無く破壊する事ができる。
・マナがかからず何度でも使用できる。
1.基本的なおさらい
・マナがかからず何度でも使用できる。
通常、除去というのはマナを食う。自分のパーマネントを展開しながら除去を構えようとするとなかなかうまくいかず、場合によってはどちらかを優先してマナを使う事になる。リミテッドはそもそも除去の枚数が限られているので盤面のクリーチャーで極力解決しようとする傾向にある為、展開を優先する事でどうしても隙が出来てしまう。
勿論除去というのは大体の場合が後出しOKという強みは持っているが、例えば確定除去ではなくダメージに頼ったタイプの除去(《ショック/Shock(M12)》、《ソリンの渇き/Sorin’s Thirst(M12)》や《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage(M12)》等)の場合除去の撃てないターンに与えるダメージ以上のサイズのクリーチャーが誕生してしまうとどうしようもない。具体的に言うとクリーチャー強化型エンチャント(オーラ含む)を除去が撃てないターンにつけられるとヤバい。
手札に《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage(M11)》があるのに展開を優先した関係でマナが無く、相手の《セラの天使/Serra Angel(M10)》に《霊魂のマントル/Spirit Mantle(M12)》がついてどうしようもなくなったとかあり得る展開だ。
毎回オーラをケアできれば良いが、かならず割り切って動かなければいけない盤面というのは出てくる。
そういったマナに対するジレンマを抱える必要が無いのがアサシンだ。(どっち道、アサシンでセラ天殺せないじゃん!とかちょっと例としては悪かったかなとは思うけど、憤慨⇔セラ天との関係を話してるのでそこは目をつぶってね!)一度アサシンを設置してしまえば能力でけん制しながら、その後の展開に惜しみなくマナをつぎ込む事が出来る。
・1枚で相手の攻撃を封じられる。
対戦相手も馬鹿じゃないのでアサシンが出てきたらまず自分のデッキが(盤面が)どれだけアサシンの影響を受けるかを考え、被害が甚大であればアサシンを取り除く事に尽力するだろう、勿論取り除く手段を持っていない場合はアタックをしてこなくなる。アサシンへの最大の対処法はクリーチャーを寝かせない事である。そうすれば除去を機能させる事ができない。クリーチャーを横に並べ一気に決められる時まで脚を貯める。そしてソレは暗殺者を使ってる側としては願っても無い展開である。リミテッドの主な勝ち手段がクリーチャーによる攻撃である以上早いビートダウンに強く、ゲームをスローダウンさせる事で自分のフィールドに引きずり込む事ができる、勿論後半は後半で能力がサイズを問わない関係ででかいクリーチャーもけん制できる。またこの行為はM12環境のテーマの1つである「狂喜」を完全否定する事になる。
「狂喜」を達成する為にはダメージが必要で、ダメージ源はやはりクリーチャーの戦闘によって供給される率が高い。勿論「狂喜」持ちは「狂喜」無しでもプレイ可能で最低限のマナレシオの働きはしてくれるだろうが、やはり「狂喜」有りきでピックやデッキ構築をするだろうからデッキの動きとしては「狂喜」無し状態だと従来の半分ぐらいしかパフォーマンスは発揮できないだろう。戦闘というのは狂喜デッキでは非常に大きなウェイトを占めておりそれを行わせないというのは強い。
・対象さえ選べればサイズ関係無く破壊する事ができる。
クリーチャーをタップするかしないかは原則コントローラーが自由意思で決める事でこちらが勝手にいじくる事は出来ない。その為クリーチャーを立たせてエンドされると除去として機能する事はできない。だがアサシンのパートナーとなるカードをピックしてやればその問題は解決される。
強制的にタップを強いるカード↓
《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》相手の意志とは関係なく強制的に寝かせれば良い。このカードプールを見ると青と白がアサシンと相性が良い事が分かる。《魅惑するセイレーン/Alluring Siren(M11)》だけ相手のクリーチャーをタップさせるとは書いていないが攻撃を強制させる事で擬似的なタッパーとして機能する。勿論殴ってくるクリーチャーのサイズは関係なくアサシンが《暗殺/Assassinate(M11)》してくれるから問題にならない。勿論セイレーンは警戒に対しては無力なので警戒持ちだけ他のカードでケアしてあげると良いだろう。
《ギデオンの法の番人/Gideon’s Lawkeeper(M12)》
《魅惑するセイレーン/Alluring Siren(M12)》
《霜のブレス/Frost Breath(M12)》
《霜のタイタン/Frost Titan(M12)》
《帝国の王冠/Crown of Empires(M12)》
《帝国の王冠/Crown of Empires(M12)》は「全てのデッキに入って全てのデッキに入らないカード」という位置なので強力な能力の割には拾いやすい一枚だろう。勿論色を選ばないので青や白をやっていないデッキでも《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M10)》のパートナーとして活躍してくれる。王冠の能力は決して軽いとは言えないがアサシンのテキストが
T:タップ状態のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。《闇への追放/Dark Banishing(7ED)》に変わるのであれば安いもので、そのコストの重さも相手のエンド時に動く事で苦にならないだろう。
↓
3T:クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M12)》の欠点の一つが召喚酔いによる1ターンの遅さである。今まで殴ってた連中を除去しようと思っても次のターンからしか動けないので思うように行かない。除去としての奇襲性が無いのは多少諦めなければいけないが、いくつかのカードを併用すれば狙ったクリーチャーを暗殺する事が可能だ。
速攻性を持たせるカード↓
《速足のブーツ/Swiftfoot Boots(M12)》召喚酔いが有れば「速攻」を与えてやればいいじゃない戦略。ブーツも赤魔道士も両方ともたった1マナで速攻を与える事ができる。コレで出してすぐ能力を起動できるので即効性が両立される。《ゴブリンの戦化粧/Goblin War Paint(ZEN)》を同ターンに使おうとすると5マナ必要なのでちょっと重いかもしれないが、《ゴブリンの戦化粧/Goblin War Paint(M12)》自体赤いデッキであれば問題なくメインに採用されるスペックをしているのでデッキに内包してるオプションの一つとして覚えておくだけで全然違うだろう。
《ゴブリンの戦化粧/Goblin War Paint(M12)》
《真紅の魔道士/Crimson Mage(M12)》
《流転の護符/Quicksilver Amulet(M12)》
《流転の護符/Quicksilver Amulet(M12)》は前者3つとは少し毛色が違う。ただ相手のエンドに急に出てくる事ができるので、相手は《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M10)》が無い前提での動きをしている所に急に出すのでプランを崩壊させたり軸をずらす事が出来る。
即座に能力を使うんであれば赤と相性が良い事が分かる。赤黒除去コンとかに採用すれば良さそうだ。
以上から分かる通り、工夫次第では自分からアクティブにクリーチャーを除去する手段をいくらでも用意できるという事だ。そのカードに合ったデッキ構築を目指したら100%~120%の力を発揮できる。別にアサシンだけに限らず全てのカードに適したアーキタイプというものが存在していて、そのアーキタイプに明確な名前が存在しなくても(「狂喜」とか「金属術」とか「感染」とか)しっかりと把握しなくちゃいけないという事だ。
だらだら書いたけど、結局《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M10)》は原則自分が使う「狂喜」デッキのシステムとは相いれず(「狂喜」するのに居ても居なくても関係ない)、アンチ「狂喜」デッキにその居場所を見つける事になる。アサシンを取った段階で「狂喜」を筆頭とするビートデッキと対峙するデッキを目指して組む事になるので、環境に逆行していて「狂喜」のうま味を自ら放棄する事になる。
狂喜→攻めのデッキ
暗殺者→守りのデッキ
それでも俺は《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M10)》を取るよ。このカードは数少ない「黒をやる理由になるカード」の内の1枚だからね。いくら黒が弱いと言ってもアサシンは強いからね。
今まで(といってもまだ2回しかやってないけど)「狂喜」持ちをプレイせずに勝ててるから十分《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(M10)》でも負けないアンチデッキは構築できると思うんだわ。
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