日本選手権2011カバレッジ Round:3 カドオカ トシユキvs. ヒロセ ユウキ
英語公式カバレッジに載っていて日本語公式カバレッジに乗って無いものを逆輸入。

http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/jpnat11/welcome#3

Round:3 カドオカ トシユキvs. ヒロセ ユウキ

2-0として、ヒロセ ユウキはフューチャーマッチテーブルに自分自身を見つけた、対峙するのは先月行われたプロツアー名古屋で日曜日のステージに立っていた男=カドオカ トシユキだ。プロツアー名古屋ではアメリカのDavid Sahrfmanと対峙して惜しくも故郷に勝利を持ちかえる事が出来なかった日本人だ、だが彼は2つの勝利を手にここに居る、両者はここで勝利する事は良い成績が保証された状態でリミテッドラウンドに入れるのを知っている。

Game 1
ヒロセが山をセットする所からゲームを開始した、続く2ターン目は《探検/Explore(WWK)》で《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》をセットする。カドオカも負けじと《不屈の自然/Rampant Growth(6ED)》でマナ加速をする。ヴァラクートのミラーマッチが行われる事を暗示するようだ…
3ターン目にヒロセは《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》を見せ、森を持ってくる。対するカドオカは《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》をX=2で置きそこからマナを捻り出しさらに2枚目の《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》をX=1で置いた。今となって見るにコレはヴァラクートのミラーマッチじゃないかもね…

ヒロセは《探検/Explore(WWK)》をキャスト、《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》でアタックする前に《山/Mountain(RAV)》を戦場に出した。第2メインフェイズの《不屈の自然/Rampant Growth(6ED)》はさらなる土地を探し出し、手札に2枚のカードを残しながらターンを返す。カドオカのターン、彼は8マナ使える状態にある。《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M10)》がヴァラクートのせいでダメージを与える事が可能であるが、カドオカは十分なマナを残しながら《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》をキャストした。彼は《テラストドン/Terastodon(WWK)》をメクり、ヒロセ側の2枚の《森/Forest(9ED)》と自分の"小さい方の"《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》(注:2枚目X=1の方)に対象を取って解決する。

ヒロセは依然(注:緑マナ確保用に)《不屈の自然/Rampant Growth(6ED)》を1枚持っていたが、"与えられた"2体の3/3と《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》を合わせても相手の《テラストドン/Terastodon(WWK)》と相打ちできない為、《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》を立たせてエンドするに留まった。

カドオカは《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》をX=3でキャストし(注:3枚目)、そこからさらにM12の新しいアーティファクトのレアである《流転の護符/Quicksilver Amulet(M12)》を展開する。ヒロセがこの《流転の護符/Quicksilver Amulet(M12)》を殺せなかった為、カドオカは起動する事を許され《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》を戦場に送りだす。そう《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》、MTGの歴史史上最大のクリーチャーだ。《流転の護符/Quicksilver Amulet(M12)》ちゃん、マジ大好きだよ!

ヒロセはゲームを続行しこの恐ろしいシチュエーションから逃れようと足掻く、だがカドオカがプレイしたもう一枚の《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》は常により恐ろしい状況を作り出す。カドオカ側に《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》が適切に現れる、しかしヒロセもなんとか戦える状態を作ろうと、《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》をキャストし8つの0/1植物トークンをお供につける。《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》がアタックした事で、植物の命は場に出る速度と同じぐらい早く消滅した。ヒロセは戦場に《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》を追加し、上陸を誘発させ植物達を少しだけ大きくなるよう育てた。

カドオカは《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》と《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》両方で相手を滅する為に送り出す、ヒロセは細い選択肢の中で何ができるか考える。しばらくして”細い”選択肢が”無くなった”事に気づき2ゲーム目を目指す運びになった。

Kadooka 1 - 0 Hirose

Game 2
2ゲーム目はヒロセの《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》から始まる、だが2ターン目のマナ加速が無い状態でスタートした。カドオカはというと2ターン目にプレイするカードがある、《不屈の自然/Rampant Growth(6ED)》で3枚目の森をフェッチする。1ターン遅れてヒロセからも《不屈の自然/Rampant Growth(6ED)》がプレイされる、カドオカは更なるマナ加速でヒロセを突き放す、《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》X=2からの《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》X=1の流れは前の1ゲーム目を取った時の動きとまったく一緒だ。

だがヒロセの《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》が大きい方の杯を破壊し、続くカドオカの《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》が捕まえたのは期待外れの《草茂る胸壁/Overgrown Battlement(ROE)》だった。ヒロセの《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》が捲った山札の上には《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》が…そして《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》を置いてターンを終了する。対するカドオカの2枚目の《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》は何を見つけられるだろうか?見つかったのは《テラストドン/Terastodon(WWK)》だが、ヒロセを椅子にドスンと倒すには十分だった。カドオカはテーブル上を交差し、対象を慎重に選ぶ。《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》と2枚の《森/Forest(9ED)》がヒロセのもとにパワー合計9の殴り屋達に転身した、その意味する所は緑マナが無くなったという事だ。だがそれは大した問題じゃなかった、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》が戦線を維持してくれたお陰で均衡を破る事になり、そのままゲームを決める力となった。

Kadooka 1 - 1 Hirose

Game 3
カドオカは最終戦を2ターン目の《不屈の自然/Rampant Growth(6ED)》で自身の緑単デッキをスタートさせる、その間ヒロセは《進化する未開地/Evolving Wilds(ROE)》を砕いて《森/Forest(9ED)》を調達、そして2ターン目には《探検/Explore(WWK)》から2枚目の《森/Forest(9ED)》を置く。

カドオカは《呪文滑り/Spellskite(NPH)》と《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》をキャストする。《呪文滑り/Spellskite(NPH)》は早速有用性を見せる、ヒロセが《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》を狙って撃った《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》によって死亡する。ヒロセの行動が否定されたわけではない、なにはともあれ、2枚目の《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》が《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》を引きずり降ろした。カドオカは《探検/Explore(WWK)》をキャスト、セットしたのは《カルニの庭/Khalni Garden(WWK)》で置くとボーナスを得られる土地だ、ヒロセも《砕土/Harrow(ZEN)》のマナ加速で応じる。

今なおお互いの戦線は引き分けの状態だ。カドオカは《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple(ROE)》が有り、ヒロセは《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》が有った。カドオカは《召喚の罠/Summoning Trap(ZEN)》で動く、そして見つけたのは《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》山札の上7枚で彼を待っていたのだ。土地が6つしかない状態で、ヒロセは完璧な破滅の原因と直面する事になる。キャストした《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar(WWK)》によって一時だけ防ごうとする。《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》がアタックし、7つの内6つの0/1達が塵の欠片となった。その次のターンはヒロセが塵の欠片となる番だった。

Toshiyuki Kadooka 2 - 1 Yuuki Hirose

訳注:公式でgame1のエムラクール+流転の護符のシーンが写ってんだけどどう見てもウラモグさんです。本当にありがとうございました。

そもそもエムラクールで2回殴れば飛行の関係でブロックされないので2パンで30点与えて勝っています。2回目のアタックで《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》が同時に殴ってる事を考えると恐らく盤面に居たのはウラモグだと思います、なので文章ではなく写真が正しいのでしょう。


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