回顧厨

ミラディンの懐かしいカード達が再録されるのを見ながら昔の（MRD）ドラフト環境を思い返していた。

俺の中の記憶なのでかなり曖昧だが…そこんところは目をつぶって欲しい。

-MRD‐MRD‐MRD-

この環境のリミテッドの役割（というか脅威？）は大きく分けて装備品、アーティファクト（親和）、アンチアーティファクトの３つだった。

アーティファクトクリーチャーが闊歩する為他のエキスパンションなら初手クラスの恐怖が2週したりするのが普通で何より除去として粉砕が重宝された。

装備品はどんな生物と組み合わせても強力だったが装備する事により単体スペックの上がる白や親和持ちでコストの軽くなる青等と非常に相性が良かった。

またマナ加速も充実しており各色にマナマイア＋タリスマンが5種と合計10枚も環境に存在していた為2~3色は当たり前でほとんど単色にする意味は無かった。

他家が何色をやってるか分からないアーティファクト環境なだけに色被りを避ける為ソートを覚えるのが重要でソートを意識し始めたのもミラディンからだった。

白

・空狩人の若人・レオニンの居衛

こいつらは軽い上に装備品がつくだけで馬鹿みたいに強くなったが装備品が取れてないと単なるバニラだったので装備品を先にピックするかコイツらを先にピックするか非常に難しい選択だった。（大体の場合装備品からだが、流すと装備品からピックし始めた下家方面が白に行くというジレンマが有った）

青

・ニューロックのスパイ

環境の性質上ほぼアンブロッカブル。コレに装備品がつくだけで勝てた。

・厳粛な空護り

装備品は回避能力持ちと相性が良い。さらに親和持ちだと相性が良い。構築の親和のように1マナで出る事は少なかったが3～4マナでキャストする事は出来た。

黒

正直冷遇されていた。畏怖はアーティファクト環境の為ほぼ意味を為さないし除去としての恐怖は前述した通り。まともに機能する除去が浴びせかけだったがそれでも重い＋不安定というのは大きなマイナスポイントだった。

タフネスが低く（というかタフネス1が多い）死にやすいのもよろしくなかった。

赤

赤は大人気色。生物の質は微妙なもののアーティファクト除去が豊富で軽く使いやすいものが多かった。

・トゲ撃ちゴブリン

なにより恐怖だったのがコイツ。何故かパワー分ダメージを与えるティムだった為パワーの上がる装備品を付けるだけで全ての生物をなぎ払う虐殺マシーンと化した。本体にも飛ぶしね。（骨絶ちの矛槍をつけるだけで毎ターン稲妻が打ち放題）

緑

・ファングレンの狩人

緑で唯一まともな生物。しかし弱かった・・・。

黒と同じく冷遇された色。主生物がプロテクション（アーティファクト）持ちだった為環境最強のカードの一つである装備品の恩恵を受ける事は出来なかった。パワーよりタフネスの方が高い生物で構成されていたのもマイナスポイント。

アーティファクト破壊も有ったが赤に比べ重い、癖の強いものが多かった為敬遠されていた。

上記のカード達を（コモン）中心にソートの解析が進んだ。

色の人気的には

赤＞青≧白＞黒≧緑

でぶっちぎりで緑が人気無かった。

コモン最強カードは棘刺しのゴブリンだったので赤は文句なし、ただタッチしやすかった為（除去だけタッチとか）青白タッチ赤のようにメインカラーにはなりにくかった。

アーティファクト

・やばいヤツラ

・水晶の破片
クリーチャーをプレイするのに基本タップアウトでプレイしてくるのでコレで戻されるのは脅威。自分のクリーチャーも戻せるのでマジでウンコ。展開する為に常に1～2マナ立たせなければいけない上に相手にはクリーチャーを再利用される。

青をやる理由になる1枚

破片シリーズは緑以外そこそこ強かった。

青＞黒＞赤＞白＞＞緑

こんな感じ。

・呪文爆弾

青≧赤

ボムはこの2枚が最強、他は微妙。最悪ドローはできるので色の合ってないボムでも入れる場合も有った。

・ロクソドンの戦槌

今考えると何故これがアンコモンにあるのか不思議になる。糞ゲー量産機。

・氷の干渉器

流しちゃいけないカードその2。万能だった。

・コモンの装備品

骨断ちの矛槍が軽く、修正値が高く、強かった。

遅咲きだったがヴィリジアンの長弓もかなり強かった。（当初は単純に修正値の高い装備品の方が優先されていたがティム化も普通に強い事がしばらくして分かる）

・ソート

A・B共に強力なソートが多い中Cソートだけお通夜で取る物が何も無く、唯一強いカードがまばゆい光線のみだったのでCソートからカードが消えてると一発で分かった。

ゴブリンの戦闘車の隣に有ったので戦闘車が流れてきたら上家は白って思ってOKだった。

・プチコンボ

・ヴァルショクの篭手＋ヨーティアの兵
・ヴァルショクの篭手＋ゴブリンの戦闘車
・ヴァルショクの篭手＋・レオニンの居衛

点数の低い装備品だったが修正値が高い上にデメリットを無視できるのが素晴らしかった。

ピックの基本戦略は

アーティファクト破壊≧装備品≧それ以外

だった。色主張をしたい場合のみそれ以外のカードを優先してたりした。

-MRD‐MRD‐DST-

ダークスティールが入って色々問題児達が乱入してきた。

基本はMRDからの戦略と変わらないものの親和（基本地形）シリーズのゴーレムが入ってきた為、色を3色から2色に絞るようになった。

相変わらず青＋白のゴーレムが強力で人気色は変わらなかった。

赤は追加のアーティファクト破壊が投入されたのでまだまだ人気だった。

緑？弱かったよ！言わせんな恥ずかしい！

黒のゴーレムも強かったのだがいかんせん畏怖がまだまだ活躍できず、青＋白のゴーレムとも相性が悪いのが良くなかった。

・騒がしいネズミ

固め取る事によって強さを倍々にしていくカード。先手でコレ連打するだけで勝てた。破門とかの比じゃなかった。

・ミスター糞ゲー量産機

・頭蓋骨絞め

リミテッドでもウンコだった。残忍な戦利品の横に有った為、戦利品が流れてくると溜息が洩れた。頭蓋骨絞めを取ったら起源室の点数が若干高くなった。（タフネス1確保の為）

・火の玉＋レオニンの戦闘魔道士

こいつらソートなんだよね(笑)両方とも超強かったけど流石に火の玉流せないし。

レオニンの戦闘魔道士流して凶暴な打撃取ったら怒られたなぁ。

・ゴブリンの考古学者

世間が注目するより早くフォーラムでは異常なほど点数が高かったカード。アンタップするのがやばかった。最初はコインフリップって単語が書いてあるだけで見向きもされなかったみたいだけど成功した時がマジやばかったしアンタップしてもう一回使えるのも糞だった。

フォーラム以外でドラフトすると考古学者がぐるぐる廻ってて世間との点数差が激しかった。

・溶鉱炉の脈動

パルスは赤と白が強かったけど攻める赤は点数が違った。コレの為だけにマナバーンしたなぁ。1回手札に戻ってくるだけで8点確定だからね、頭おかしいよ。

溶鉱炉の脈動と火の玉同時に引いた時は相当迷ったけど火の玉取った。（使いやすさの問題ね）

・火と氷の剣＋光と影の剣

どちらも糞ゲー。翼竜の幽霊が白黒剣とセットで居ると畳む。

-MRD‐DST‐5DN-

フィフスドーンが入ると環境が激変する。通常のクリーチャー（非アーティファクトクリーチャー）の増加、アーティファクトクリーチャーの減少、それに伴い親和（アーティファクト）のカードの弱体化。

5DNのアーティファクトクリーチャーは烈日持ちだった為ピックの常識も変わった。

今までは色の合ったマナマイアやタリスマンを取っていたがわざと色の違うマナマイアを取るようになった。

DSTのゴーレムとどういったバランスを保つかも戦略のカギだった。

また除去としてのピックの基準も変わった。

FDN以前は

静電気の稲妻＞黄鉄の呪文爆弾

だったが

FDN以後は

黄鉄の呪文爆弾＞静電気の稲妻

に変わった。静電気の稲妻の4点が期待しにくくなったのも有るが、優秀な低コストアーティファクトの確保及び5DNのレオニンの従者or粗石の魔道士とのかみ合いを見越してそうなった。

同じ理由でアーティファクトランドも点数が上がった。

装備品の点数も変わった。

5DNで頭蓋囲いを代表するサイクルの装備品が入った為単純にサイズの上がるだけの装備品は点数が下がった。(5DNで回収すれば良い。それよりマナマイアだ！）

骨絶ちの矛槍よりヴィリジアンの長弓の方が重宝された。（それでも矛槍は強かったけどね）レオニンの円月刀が空気に。

5DNでは赤のアーティファクト破壊が極端に弱くなる。火力も数が少なくなる為1~2パック目のアーティファクト破壊の点数が上がった。

・非アーティファクトクリーチャーの増加による黒の強化

恐怖の効く範囲が広くなった。畏怖が効きやすくなった。

・盲目の忍び寄るもの

黒が強くなった理由その1 2マナ3/3は脅威、馬鹿みたいに強かった。修正はプレイングで何とかなった。ゼンディカーの百足並みに強かった。

1パック目で除去を集め2パック目で鼠とドロスのゴーレムだけ回収し3パック目で忍び寄るものをピックするだけで最強のデッキになった。

・ヴァルショクの魔術師

盲目の忍び寄るものとソート。どっち取るかはそれまでのピック次第って事で。ただヴァルショックの魔術師が居ると忍び寄るものの対処が比較的楽だった。

・緑の強化

5DNになってようやく緑に日の目が・・・。別にどうというわけではないんだが一部のカード（盲目の忍び寄るものとか）を除きその他の色が低速化＋弱体化をしたため相対的に緑が強くなった（というか底上げされた）だけ。

他の色が弱くなったといってもまだまだ青、白、赤は人気だったし黒は5DNが加入して人気色になった。そして緑は相変わらず人気は無かった。

ただ人気が無いという事は緑の点数の高いカードが流れてきやすいという事だし色が空いているという事だ。3パック目になって強力な緑のカードが出ても色をやって無かったらカットなんかしてる場合ではないので流してもらえたので協調がしやすかった。

5DNで緑にマナ加速、ブロッカー、ファッティ、ジャイグロ全て揃っていたのは素晴らしかった。

そんな緑をプレイする事が苦行のようなエキスパンションでも好んで緑をピックしていた俺は病気なんだろうなぁ・・・。

ファングレンハンターの不っ細工な顔を良く見てドラフトしてたけど今度の環境もそうであるといいなぁ。