M11リミテッド 縮退・送還
M11リミテッド 縮退・送還
M11リミテッド 縮退・送還
今日は青のコンバットトリック、特に【クリーチャーに触れる事ができるスペル】について書こうと思う。

また感覚でつらつらと書こうと思ったけど、始める前に取りこぼしてるカードが無いか一応検索かけて忘れてるカードが無いかチェック→無いね良かった。

【M11】縮退・送還・氷の牢獄
青のスペルは21枚、その内コモンで単体のクリーチャーに触れる事ができるスペルは上記の3つしかなかった。(少な!)

(クリーチャーに干渉という意味では精神の制御と睡眠があるが両方共使い方が難しいカードでは無いので特に書きません。)

1.除去という観点から見た縮退・送還・氷の牢獄

M10のルール変更(特性定義能力の変更、ダメージスタックの廃止)で明らかに弱くなった縮退と送還。以前のルールで有れば後出しじゃんけんでジャイグロ系を無効化できたためかなり活躍が見込めた縮退。クリーチャーでブロックしてダメージスタック後に自分のクリーチャーを戻すという使い方ができた送還。

その両方が出来なくなった為かなり弱いスペルとなってしまった。

またM11ドラフトの第一メタアーキタイプとしてテンポビートダウンが環境に存在している為、まずテンポビートに対する回答となる構築(スペル)を用意しなければいけないようになったのも良くない。

ダメージの軽減
除去

・縮退
弱点
パワー1のクリーチャーに撃っても意味が無く、強化系スペル・能力を撃ってくる相手全般に効きにくいカード。特に強化スペルを使ってくる色はテンポビートデッキが多くパワー1~2が多い。

パワー2に撃ってもP-1/0しか出来ず一瞬の散漫と同等の効果しか得る事ができない。そしてRoE環境で一瞬の散漫が弱かった事を考えると・・・。(一瞬の散漫はキャントリップ付いてるから強いし!ってのはまた別の話だから考えないでね)

やはりパワー3orタフネス3以上のクリーチャーに使わないと思ったような効果は得にくいのではないだろうか。

巷で弱い弱い連呼される縮退だが俺はそれほど過小評価していない。世間の評価とさほど感覚が違うというわけではないと思うのだが点数付けのスタートラインが違うのだと思う。

100点満点中世間の評価が30点だったら俺も30点だと思う。(それぐらいの評価)

世間が100点からスタートの減点方式だとしたら100→30だと-70点も下がった!になるが、俺はそもそも点数付けを0点からスタートして加点方式で考えるので0→30だと+30も点数がついた!となるわけだ。

システムクリーチャーに対して全く意味をなさない縮退だがコレはしょうがない。青にそもそも除去を求めてはいけない。

・送還
弱点
アドバンテージを取れるわけではない。一時しのぎにしか使えないので根本的な解決になりえない。

冒頭で書いたがダメージスタックが無くなった為相打ち予定の自分のクリーチャーに対してダメージスタック後に使えなくなった。

相手のEtB持ちクリーチャーとすこぶる相性が悪い。

テンポは取れるがそれだけ。



悪い事ばかり先に書いたが実際縮退・送還はどういったデッキに対して効くかというと

縮退
・強化系スペルを使わないデッキ
・主力クリーチャーのパワーが3以上で構成されているデッキ
・システムクリーチャーに頼らないデッキ

送還
・大振りなデッキ
・エンチャントや強化系スペルを使うデッキ
・自分のデッキにEtBクリーチャーを多く内包している場合


上記の項目を満たす具体的な色を言うと

縮退は緑、青

送還は白、黒、赤

に効きやすいと色の役割が分かれている。


縮退

緑は
・主力クリーチャーのパワーが3以上で構成されているデッキ
・システムクリーチャーに頼らないデッキ

青は
・強化系スペルを使わないデッキ

に該当する。

青はパワーが増減するクリーチャー、スペルがほとんど無く縮退の効果を受けやすい。緑も青と一緒で素のサイズで勝負するタイプのカードが多く、パワーが高いクリーチャーで占められているのでサイズダウンの修正値が大きく出る。

おいおい緑は巨大化だってあるじゃないかというのはちょっと置いておいてほしい。巨大化を持たれていたらその時はその時だ(っていうか割り切って使わないと縮退というスペルは使えない)諦めろ。


送還

赤・黒・白は
・エンチャントや強化系スペルを使うデッキ

に該当し。

これらの色は強化系能力やスペル、オーラを駆使して戦闘を有利に行う場合が多く効きやすい状況が生まれやすい。

テンポを取る事にしか使えないと書いたが、それで十分効果を発揮する。序盤から攻め立てる色に取ってテンポロスはそのまま敗北につながるケースが多く自分のゲームができなくする事が出来る。

また擬似オーラ除去としても活躍できるのでカードアドバンテージを取る事も可能だ。(強化系のスペルに対しても同様の効果が期待できる)

システムクリーチャーに対して効くか?というと一瞬だけは回答になりうるというのも大きなポイントだ。青の王道である戻して打ち消しというのもやろうと思えばできる。

縮退と違って相手にしか使い道が無いだけでなく自分のクリーチャーに対しても使える選択肢がある事もうれしいポイントだ。

ただ縮退・送還両方に言える事は1枚だけでは何もしない、根本的な解決にはならないという事だ。必然的にパートナーとなるカード、色、アーキタイプが必要になってくる。各カードの効く範囲と色は理解した、ではなんの色と組み合わせれば活かしやすくなるのだろう?

縮退

青+緑

緑のクリーチャーサイズで盤面を制圧するタイプのデッキと縮退は(特にトランプル)と相性が良い。

接触戦闘でしか効果を発揮しにくいスペルの為、パワーが高くクリーチャーが盤面に残りやすい緑で使うと縮退は青いジャイグロとして活躍が見込める。(縮退が相手に対して使うか、ジャイグロが自分のクリーチャーに対して使うかの差は有るが機能的にはさほど変わらない)

相手が攻めていて守りに使う場合は相手のパワーがでかいクリーチャーを1/1にしてやれば良いし。

こちらが攻めていてダメージを通したい時トランプル持ちをブロックしているタフネスの高いクリーチャーを1/1にしてやればかなりのダメージを相手に与える事が出来るだろう。

青+赤

赤の火力の欠点である書いてある数字以上のタフネスを持ったクリーチャーを殺せないという弱点を補完してくれる。(稲妻の3点ではタフネス4は殺せない)

取り分け放蕩紅蓮術師との相性は抜群で積極的に狙っていきたいコンボだ。

1点火力と相性が良いと書いたが緑でもスズメバチの一刺しが有るし、黒にも突き刺す苦痛が有るのでそちらの色の組み合わせでも活かせるかもしれない。

送還

青+白

テンポビートとして使う分には追加の破門として使える。破門はソーサリータイミングだが送還は相手のエンドに使う事も出来る。序盤の数ターンが重要な場合完全除去として機能する場合がある。

青+黒

エンチャント除去が無いデッキに取って擬似エンチャント(オーラ)除去として働いてくれるカードは重宝する。また黒の除去が効きにくい黒いクリーチャーに対しても使って行けるのも悪くない。

基本的な事だが色の組み合わせ以外にも相手の除去に合わせて自分のクリーチャーを戻して除去をフィズらせるという使い道があるので忘れないようにしたい。


縮退・送還共にその最大のメリットは1マナ=軽いという事だ。場と相手に依存しがちで効果の差が大きく出るスペルではあるものの相手に触れる事の出来るスペルがたったの1マナで存在するという事は大きい事だ。

また青からコンバットトリックが飛んでこないと思われがちなので(青マナが立ってる場合まず警戒されるのは打ち消しでありコンバットトリックではない+縮退は弱いスペルだし)精神的な隙を突く事もできる。

1マナ立たせて行動する事はそんなに難しい事ではないのもメリットだ。


縮退の使用タイミングも覚えておいた方が良い。

相手のでかいクリーチャーとどうせ相打ちをするので有ればブロック後に縮退を撃つのではなくコンバットが終了した後の相手のエンド時に使った方が良い。

下手にダメージが入る前に使うとそこに強化スペルやブロックしてるクリーチャーに除去を使われて悲しい事になる。(勿論ブロック後に使わなければいけない盤面もたくさんあるよ!)

一般的にクリーチャーを展開するので有ればコンバット終了後の第2メインフェイズにキャストしてくるのでマナをタップアウトしてくれるかもしれない。




冒頭で「M11ドラフトの第一メタアーキタイプとしてテンポビートダウンが環境に存在している為、まずテンポビートに対する回答となる構築(スペル)を用意しなければいけないようになったのも良くない。」と書いたがそいういった意味で縮退はほぼ意味をなさないカードだ。

ただ環境にタイタンや悪斬等のゴッドファッティクリーチャーが居るのも事実。そういったクリーチャー達を青の1マナコモンカードで1:1もしくは2:1で対処できる可能性が有るというのは使い道が有るという事ではないだろうか。


なんかグッダグダになったけどプレイングとアーキタイプ次第では活躍できるよ!って事が言いたかった。

コメント

bun
2010年8月2日21:51

こんばんは。
《縮退/Diminish(M11)》は防御的に使うよりも攻撃的に使った方が強いみたいですね。
以前Dさんが組んでた緑青タッチ白も《縮退/Diminish(M11)》を攻撃的に使ってたし。
マナの関係からも守って構えるアクションよりも、取り合えずアタックして、相手の挙動によって展開できた方が強いですし。
問題は攻撃的に使う場合、緑が相方だったら《巨大化/Giant Growth(M11)》の方が強いし、白が相方だったら《力強い跳躍/Mighty Leap(M11)》の方が良さそうだと言う・・・。

《縮退/Diminish(M11)》は《蛇変化/Snakeform(EVE)》的なイメージで捉えてて、結構強いのかと考えていたのですが、よくよく比較してみるとあんまり似ていませんねw

逆に《送還/Unsummon(M11)》はコントロールで使っても割とやりおるんじゃないかと思います。
相手がテンポデッキだった場合、《予感/Foresee(M11)》を打つタイミングを作るのに苦慮しそうですが、《送還/Unsummon(M11)》があるならその分のテンポ稼げたりしないかな・・・と。
まぁドラフトできてなくて、完全に妄想なんですがw

D
2010年8月3日1:13

bunさん↓
巨大化等のパンプ系スペルと縮退の差について書いてなかったので自分の考えをきちんと伝えきれてなかったですねすいません。

勿論攻撃的に使った際の縮退は非常に強いですが防御、というより縮退を除去として活用したい場合は防御の方が都合が良い場合が多いというのが言いたかった事だったりします。

殴っても相手がクリーチャーでブロックしてくれるとは限りませんし、ましてやこちらが盤面で一番倒したいクリーチャーでブロックしてくれるとは限らないので。その点相手が殴ってくればブロックするクリーチャーを選ぶのはこちらなので好きなクリーチャーで好きなようにブロックできますからね。

縮退を撃つだけでは除去にはならないので当然ダメージが必要になってきます。青緑の場合接触戦闘(コンバット)がダメージ源となるわけですが狙ったクリーチャーを破壊したい場合は相手が殴ってきてくれた方が都合が良いです。

殴ってくるクリーチャー=盤面的にはやっかいなクリーチャーという事になるわけです。(相手が殴れると判断している状態=こちらにはクリーチャーの面で不利な状況。)縮退を合わせると都合良く倒せるというわけですね。

ごめんなさいちょっと嘘入ってます↑上記のシチュエーションだと巨大化の方が相手の除去からブロックしたクリーチャーを守れるという役割分有利ですし同じ事ができます。

話しが少しソレますがリミテッドでは2:1でも得な交換が存在すると思います。例えば相手の出して来たゴッドレアである太陽のタイタンを占いフクロウ+縮退で打ち取った場合等ですね。

カード枚数的には勿論負けてますが盤面のクリーチャーだけで見れば1/1と6/6が交換になったという形になるわけですから美味しい得な交換というわけです。(損して得取れじゃないですけどね)

構築上マナカーブを埋める為低マナクリーチャーは入れますが、どうしても序盤に展開する殴るだけのバニラクリーチャーほど単体では後半役に立たなくなってきます。そうした役に立たないクリーチャーと相手の脅威であるクリーチャーを交換できるという意味で縮退が生きるシチュエーションは相手から殴ってきてくれる状況の方が狙いやすいかと思ったわけです。

占いフクロウ+縮退は太陽のタイタンを破壊出来る。

占いフクロウ+巨大化では太陽のタイタンを破壊する事が出来ない。

というわけですね。

大体の場合は巨大化の方が小回りが利いて便利ですが巨大化の修正値でカバーできないクリーチャーの場合は縮退の方が活躍するという事です。(当たり前な事しか言ってなくて申し訳ない)

攻めの場合も安定しない縮退より巨大化の方が良いんですがトランプルクリーチャーとの相性は巨大化より縮退の方が良い場合も有ります。

4体の1/1クリーチャーで6/4トランプル(ヤヴィマヤのワーム)をブロックされた場合は縮退<巨大化になりますが

1体の0/7クリーチャー(霜の壁)に6/4トランプル(ヤヴィマヤのワーム)をブロックされた場合は縮退>巨大化になります。

コレだけ縮退活用方法を書きましたが弱い(使い勝手の悪い)カードを如何に上手に使うかという事を一生懸命考えてるだけなので自分も基本弱いカードだと思ってます。

無理に縮退を使う必要はありませんがもし自分のデッキが縮退しか入ってないor他のカードでファッティに対して回答がない場合は覚えておいても良いかも・・・程度の内容ですね。

そもそも青緑という色の組み合わせ自体が弱い組み合わせなので極力組みたくないのですが(青緑を組んだ段階で結構な失敗ドラフトな可能性は高い、失敗とまで言わなくても確定除去が無い為明確な欠点を抱え、1枚のカードで負けるリスクが有る)、それでも相手の脅威に対しての回答を常に用意できるように最善を尽くす事は必要だと思ってます。

勿論重いクリーチャーを連打するデッキに対してバウンスは刺さりやすいですよね。

ただ縮退と送還は結構役割がはっきりしていて両方とも使うタイミングがシビアなカードという事が書きたかったのですが上手くいきませんでした。(縮退vs送還という図式で文章を書いた方が良かったかもしれません)

MOでもM11は今週から解禁されたようですしどんどん実践していってみてください。
D

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